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 フォーユーシステム株式会社は、2006年に、義父と私、そして数名の友人たちと創業した会社です。それまで私は、大手SIerのシステムエンジニアとして働いていました。その会社に勤めている自分に誇りを持っていましたし、仕事にも職場にも大変満足していました。ですので、起業しようなどと1度も考えたことがなく、ただひたすら、システムエンジニアという仕事を極めようと邁進する日々。経営どころか、コンピューター関連の仕事以外は、ずぶの素人だったのです。

 リアルな決意も目的もなく、ただ漠然と過ごすだけの日々。当然の如く、起業からの数年間、鳴かず飛ばすの状態が続いた会社からは、一人、また一人と友人が去っていきました。そしてついに自分にも、会社を離れフリーランスとして過ごす日々が訪れます。

 沢山の良い出会いに恵まれて、フリーランス時代は本当に充実していました。組織の枠に囚われず、実に数多くのプロジェクト、立場を経験し、沢山の事を学ぶことができました。フリーランスとして過ごした数年間は、自分の器を大きくしてくれた、本当にかけがえのない時間だったと思います。

 ただ、そんな充実した日々の中にあっても、私の心には口惜しさが燻り続けていました。

 『自分たちで立ち上げた会社を軌道に乗せられなかった』

 私がフリーランスとなってからも、義父は会社を更にスリムにし、経営を続けていました。その姿を見る度に、義父の期待に沿えなかった自分がたまらなく惨めに思えてくるのです。その気持ちからいくら目を逸らそうとしても、口惜しさや惨めさが入り混じったような感覚が無くなりません。恐らく、恋愛と似た状態です。とにかく、起業を失敗させた自分が気になって仕方がない。

 そこで私は、『なぜ、自分は起業を失敗させてしまったのか』を知るために、経営についての知識を得られそうな中小企業診断士の勉強を始めました。ストーリー的には、ここで合格すべきなのでしょうが、1次試験の突破に2年かかり、ついに2次試験の財務会計で、『これはアレだ、無理だ』と悟ってしまいます。フリーランスの仕事で徹夜も多かったため、落ち着いてから再挑戦する事としました。ですが、『経営』というものを知るという目標は、知識としてはある程度、獲得できたのです。

 今まで雲を掴むようなテーマであった経営について、骨子となる知識を手にした私は、今度はその知識を使って『自分で経営してみたい』と強く思うようになります。そして2015年8月、私の進言を快く受け入れてくれた義父に代わり、私が、フォーユーシステム株式会社の代表取締役となりました。

 それから数名の社員を雇い入れ、少しずつ規模を拡大しながら色々と試していくのですが、勉強で得た知識をそのまま活かせる訳もなく、やることなす事が失敗ばかり。カッコよく造形したプライドは、ことごとく引き剝がされていき、ついには、不安にフルフルと震える小さな魂だけになってしまった自分。『逃げ出したい』と思う事も度々。そんな中にあっても、地域の経営者の方々から沢山の叱咤激励を受け、魂に喝をいただきながら、頭で習得した知識を血肉に変えていく事ができたのです。苦しんで経営を続けていた日々は、魂の無駄を削ぎ落し、そして己の本質を見つめるために必要な時間だったと思っています。そして、この時間は生きて行く限り、続いて行くものなのだと実感もしています。

 このように数多くの失敗を経て、ようやく軌道に乗せたとの実感を得られるまで、なんとか漕ぎつける事ができたのです。

 そんなある日、いつものように新聞を眺めていると、ふと、思う事がありました。

 『このままだと本当に、日本は衰退国化してしまうのではないか?』

 そんな不安です。「失われた10年」それが今や「失われた30年」と言われる。いつかは良くなる、きっと良くなると願いながらも、取り合えず生活はできているから深刻に悩むこともない。しかし、このまま『世界から遅れている日本』から脱却できなければ、真綿で首を絞められるように、ゆでガエルのように、本当に『衰退国 日本』になってしまうのではないか、と急に不安になったのです。『世界から遅れる日本経済』『日本のデジタル化はなぜ遅れている?』『日本でDX化が進まない理由』・・・。新聞から飛び込む言葉は、ネガティブなものばかり。

 『自分の子供たちをそんな惨めな世界において死ぬわけにはいかない』

 無謀かも知れないが、『遅れ行く日本』をかつてのように、『希望と活気があふれる日本』にできないだろうか、そのために自分は何をできるだろうか、と考えました。そうして、システムエンジニアとして得た数多くの知識と経験、起業を失敗させた経験、中小企業診断士の学びから得た知識、その知識を失敗体験を通じて血肉に変えた経験、こられを融合した私という人格が、日本経済の再発展のお役に立てるのではないかと、強く感じるようになったのです。

 日本企業の99.7%は中小企業です。よって日本全体を変容するためには、中小企業が変容する必要があります。

 そして私も、中小企業の経営者。中小企業経営の悩みや痛みを沢山経験してきました。

 『中小企業のデジタル活用を精一杯』サポートすることで『日本をデジタル活用先進国にしたい!!』と強く願っています。そして、その実現に必要な知識と経験の一部を私は持っていると自負しています。

 日本の中小企業経営者の皆様、皆様が持つ沢山の力と、私が持つ力を掛け合わせて、デジタル活用で広がる未来を創造し、『先進国日本』を取り戻しましょう。

代表取締役 関慎太郎